2009年12月18日

住民自治と幸福感

眠れないトゥナイ〜ト なので、ちょっと書いてみます。

<宮本太郎×勝間和代>対談 終身雇用制度(その1)

終身雇用制度の行き詰まり等に基づく日本経済の停滞と、それへの対応策としての地域コミュニティーの活性化や社会制度の変革などについて述べられていて、なかなか読み応えがあります。

ただ、途中から飛躍と言うか、「本当かいな」と思うところが多くて、すんなりとは読めないのが個人的には難点です。
対談には、主張の根拠となるデータや出典がでてこないのが面倒ですな。

さて、最近「住民自治」という言葉をよく耳にします(公務員だから?普通の人はそうでもない?)。
地方分権の文脈で、「地方のことはできるだけその地方の人たちでやりましょう」という主張がなされるためによく使われる言葉です。

上記の対談の中でも、働き方のスタイルとして、これまでの終身雇用と低賃金の非正規雇用という枠組みではなく、地域コミュニティーの活性化のような、低賃金だけど充実感の得られるスタイルが活路になっていくのでは、という話が出ています。
こちらも、住民参加の一つの形ではあるでしょう。

スイスなんかを対象にした研究で、政治への住民参画度が高いほど、住民の幸福感が高いというデータもあるようです。
確かに、生活の中で「自分のやっていることが地域生活の向上に寄与している」という実感、効力感を得られることは、主観的にはいいだろうな、と経験的に思います。

幸福と経済:経済や制度がどのように主観的幸福感に影響するか

ただ、「住民自治」という言葉を見る度に疑問に思うことがあります。

●「住民自治」で住民がやるべきとされていることの範囲はどのようなものか
●上記の範囲をふまえて、「住民自治」には、参加者一人あたりどれくらい費用(人、物、金、時間)が必要なのか
●上記の費用をふまえて、その地域の中で、「住民自治」に参加できる人はどのくらいいるのか
●上記の「住民自治」に参加できる人の中で、参加したいと思う人はどのくらいいるのか
●上記の参加したいと思う人たちによって可能になる「住民自治」の範囲はどのようなものか

という感じです。

印象論になりますが、仕事や子育て等の生活で精一杯、という方は現在多いのではと思います。生活のために稼ぎたいし、休みがあったとしたらまず自分や家庭のために使いたい、という人は多いのではないでしょうか。
また、「住民自治」には、住民が自分たちの望む公共サービスを自分たちで成立させる、という要素があると思いますが、そういった公共サービスへのニーズが高い方(障がいのある方や生活困窮者など)は、「住民自治」参加へのハードルが高いのでは、と思います。結果として、「住民自治」による公共サービスは、そういった方々のニーズが反映されにくい形になってしまうのでは、と思います。
このあたりをふまえると、特に今のようなご時世では、「住民自治」ってかなり限界があるのではないかと考えるのです。生活に余裕がある人だけ関わる、ノブレス・オブリージュ(貴族の義務)のような形になってしまうのではないでしょうか。
公務員ばっかり関わるとか。

また、「地域コミュニティーの活性化のような、低賃金だけど充実感の得られるスタイル」というのも、低賃金がどれくらいか、充実感がどれくらいか、それらを受け入れた上でやりたがる人がどのくらいいるのか、地域含め日本全体ではどの程度生産性あるいは充実感が上がるのか、というところを押さえた上で主張されるべきではないかと思います。

いや実際、社会的起業ってもうからないと思うので。
政府の雇用創出政策として、NPO等の創業者育成をするらしいけど、方向性としておかしいんじゃないかと思ってます。
社会的起業にどの程度ニーズがあるのか、創業者が創出されたとして、どの程度やっていけるのか、不透明な部分が大きすぎます。
地元でも地域のリーダー塾養成をやっていたけど、ペイできたのかな。事業仕分けの対象になったらやばいんじゃないだろうか。

K's Note(最近引用が多いけど)
政府、雇用創出へ社会起業家育成 介護など、予算50億〜100億円

もうかるもうからない、ではなく、個人の幸福感を重視すべきだ、という考え方もあります。
サルコジ大統領のGDP算出に幸福度加味をといった主張や、ブータンの国民総幸福度などはその一例かなと思います。
(この間の個人的な勉強会では、GDPと幸福感に関する発表をしたりもしました。)

ただ、この考えも、危うさの残る考え方だと思うのです。
もうかるもうからないといった金銭的な面は、客観的に一元的に測定できますが(主観的な評価は別として)、幸福感はどう測るべきなのか、何によってもたらされるのか、一元的に決まらないからです。
その結果、幸福感の向上を目的とする、といった場合に、何をすればいいのか分からないのです。
「住民参画」は幸福感の向上の方法の一つかもしれませんが、上記に書いたことから、少なくとも日本においては効果は怪しいのではと思います。

似たような形として、企業経営においても、日本では「株主利益よりも、顧客や従業員も含めたステークホルダーの利益を」という考えが、価値あるものとして捉えられたりしますが、これも企業活動の優先順位が明確でなくなるあやふやな考え方だと思います。
企業は株主利益のために利益を追求することが、顧客や従業員の満足度につながり、最も社会的厚生を創出することが出来ると思います。

大切なのは、優先順位です。
人が暮らしていくためには何をまず大事にすべきか。
心理学では、マズローの欲求5段階説というのがあって、食欲等の生理的欲求や認められたいという欲求といった様々な欲求の最上位に「自己実現」欲求、すなわち「自分の望むものになりたい」という欲求があると言われています。この欲求が満たされることで、人は幸福感を得られると言われています。
残念ながら現在、この5段階モデルの妥当性は否定され、生活面の欲求と自己実現欲求は並列的である、と言われているようです。(ちょっと引用元忘れました・・)

生活面の欲求と自己実現欲求が並列的ならば、社会の向上のためには両方を満たしていく必要がある。
ただ、自己実現については、個々人によって違いがあり、社会としてそれを達成させるために何をしていくべきかは明確ではありません。
それよりも生活面の欲求、すなわち衣食住を何とかする、ということが現状では大前提になるのではないでしょうか。
そのために、もうかるもうからないは大事になってくるのだと思います。

その後で、「住民自治」のことは考えたほうがいいんじゃないかな。


posted by みわごろ at 01:30 | Comment(20) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月05日

忙しくなる前に

計画的な事業切り替えで工賃アップを進める 社会福祉法人いつか会
※音声注意

これ見つけた時は、うれしかったなあ。
この事業所の管理者さんはすごいです。きちんとした経営感覚とマインドを持って、障がい福祉の事業を成功させてます。
この世界って、思いで事業をしている方が多くて、ドライに数字等を捉えられる力まで両立している方ってそこまで多くない印象があるのですが、この方は金融機関出身だけあって、まさしく両立されている方だと思います。
お昼あたりに県庁に来られた時は、ランチはぜひアンジュールへどうぞ。

私が前に勤めていたNPOの理事長も経営感覚に優れた方でした。
前にその理事長に「NPOをやっていく上で一番必要とされる力って、何ですか?」と質問したとき、即座に「会計」と答えたのがものすごく印象に残っています。
非営利の組織とはいえ、営利を目的としないだけであって、活動基盤の資金は必要ですから、お金は稼ぐ必要があります。利用者からの利用料で賄うか、企画書を作って助成金をもらうか、行政や企業からの委託を請けて活動資金とするか。そのあたりが法人運営の第一歩になります。理事長の回答は、そこの重要さを言っていたように感じました。

その理事長のブログは今でもよく拝見するのですが、問題意識が面白い。
例えば、地域活動について、「とりあえずボランティア等で地域に関わり、いろんな人と関係を作ればOK」のような発想が多い中で、活動の成果をどのように定量的に把握し「見える化」するか、ということを考えています。
さすが社会起業家は違うね。

K's note
地域に根ざす

文化の日は、ビート・クルセイダーズのライブに行ってきました。
もみくちゃにされました。おま○コールはセクハラそのものです。
歌詞が英語で意味性をある意味取っ払っちゃっていて、踊れる音楽を追究しているところが、エモーショナルで気持ちいいなと感じました。若い人から支持を集めているのも、その辺だろうなという気がします。
気持ちのいいライブでした。
次は浅井健一だー。


どれがかえますか

密かにこのサイトが好きです。
posted by みわごろ at 23:23 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月21日

つぎはぎの毎日

みやざき県庁職員日記

同期が載ってると、何だかうれしい。
前は、高校の同級生も記事を書いてました。
しかし出先機関ばっかりだな。

村上式シンプル仕事術―厳しい時代を生き抜く14の原理原則

この本読みました。google日本法人名誉会長が書いた本。
日経で紹介されていた「細かいノウハウよりも原理原則を大事に」「原典は読まない」というフレーズに共感を覚えての購入でした。
村上氏によるオリジナル7つの習慣といった感じ。できるだけ少ない労力で大きなパフォーマンスを上げるために、村上氏がよいと思った原理原則を紹介している本です。
フレーズに共感を覚えて買ってしまったせいか、自分の考え方と非常に似てます。「まず全体から捉えましょう、だから財務が大事」とか「文系の学問は答えがたくさんあるから、役に立たないよね」とか。それゆえにあんまり新しい発見はなかったかなあ・・。
面白かったのが、キリスト教の話。アメリカの人が日本に比べて、年収とか話すのに抵抗がないのは、そういった俗世の価値は神の前では意味がないという感覚を持っているから。その感覚には非常に共感します。
帰りの電車で読み切っちゃったので、40分程度で読めます。

日経のデジタル放送で、サトーという上場企業の取り組みが紹介されていた。
まずあったのが、「三行提報」といって、社員が毎日132字以内のアイデアをトップに向けて発信するというもの。携帯からも発信することができ、社内には「三行提報」をフィルタリング(取捨選択)する部署もあるとか。もちろんデータベース化もされている。
これって社内twitterじゃん。
これによって、現場とトップの情報伝達が可能になり、風通しのよい、変化への対応力のある組織になっている。

うちの職場でもこういうことやってもらいたいけど、LANの遅延が常態化している現状では無理だなあ・・。システムとか法律とかの、多数の職員がアクセスする資源は、できるだけ効率化する必要があると思うんだけど。
省庁に引っ張られる形で、組織全体として業務の効率化・最適化がなされることなく各部署に別個に業務が積み重なっている一方なので、国家戦略局みたいに、全体をマネジメントする部署が必要だと思う。

もう一つあった取り組みが、各部署間の交流を促進するために、社内に飲酒可能なスペースを設けていること。飲み会とかサークルに意を決して参加しなくとも、組織内の交流がその場で自然にできているのである。
これはうちでは無理かなー。

googleの「2時間は自分の好きに使っていいよ〜」制度といい、組織としてパフォーマンス向上に向けた雰囲気作りができているところはいいなあと思います。

乙嫁語りという漫画を読んでみたいのだけど、どこにも売ってない。

興味の赴くままに、色んな情報に触れていますが、なかなか実生活でのアウトプットにつながらないのが少し悲しい。いつか役に立たせたいもの。
posted by みわごろ at 23:14 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月18日

トーク・イズ・チープ

地区の運動会が行われているみたいで、放送が聞こえてくる。
アナウンスで「こらでいじゃ(意:これは大変だ)」とか響き渡っていて、ローカル感丸出しで楽しい。

高校時代の美術部の先生が、宮日美展に入賞された。新聞の第一面に先生の作品が載っていて、びっくりしたのと同時に、病気療養中と聞いていたこともあってとても嬉しかった。
早速、元美術部のメンバーを誘って、美展と先生のお宅にお邪魔してきた。作風は懐かしく、先生もお元気そうで、何よりだった。
こういうふうに、すぐに連絡を取り合えて、会いに行ったりできる関係っていいものだなとあらためて感じた。

地元の花火大会で、久々に花火を見た。
地域の皆さん大勢でわいわい言いながら集まり、みんなして口を開けながら見上げ、夜空の一瞬の火花を楽しむ。小さい子は、ほとんどがぴょんぴょん飛び跳ねながら見上げていた。こういう雰囲気っていいものだなと思う。
経済的に苦しい時期に、活性化の名目でこういう催しにお金が使われるのには批判的ではあるのだけれど、こうやって大勢の人が集まっている姿を見ると、求められる部分はあるのだろうなと思う。
ただ、そういう情緒的な部分とは距離を置いての客観的な判断も、同時に必要だろうと思う。
どこそこの地域で同じような祭りやマラソンなんかが行われることには、ある程度批判的な視点があってしかるべきだと思う。

お仕事の関係で、中小企業家同友会のフォーラムに参加してきた。これがまた大変面白かった。
基調講演を務めたのが、愛媛県で製紙業(トイレットペーパー)を営む『泉製紙』の宇高氏。ネピアや王子製紙など大手がシェアを握る中、古紙再生の技術をもって、プリンスホテルやディズニーランドに品質を認めさせ納入させた企業である。
戦略と戦術の整合性が素晴らしい。排水によって汚れていた地元の川を綺麗にしようと、設備投資に大きな資金を要する古紙再生の機械を共同開発により安価に作り上げ実現させたのである。それが環境配慮の流れに評価され、経産省のものづくり大賞を受賞している。
その他にも宇高氏は、「実は私、コンピューターにめちゃくちゃ強いんです」と自ら語るだけあり、4つの製造ラインをオートメーション化し、製品の一つ一つをナンバリングし管理するシステムを独自に作り上げている。宇高氏はおそらく60歳前後であり、その目標実現に向けた意欲とノウハウには頭が下がる思いがした。
個人的に、財政投融資の資産・負債の総合管理システムを独自に作り上げ、いわゆる「埋蔵金」の存在を明らかにした高橋洋一氏(元財務省の人)の姿が重なった。公務員もジェネラリストとか言ってないで、こういうふうにノウハウをもった人材にならなきゃいけないと思う。

フォーラムではグループワーク等のある分科会も開かれ、地域の経営者と意見交換をすることができた。
タイミングが合えば、次回もぜひ参加させてもらおうと思う。場違いかもしれないけど。

国家戦略局に入った財務省官僚、高田英樹氏が主催している勉強会資料を拝見させてもらっているが、とてもレベルが高く面白い。
このレベルまで追いつきたいものである。

羽田空港のハブ空港化は、個人的には、20年遅いと思いつつも、民主党よく言ったという気持ちがある。
ただ、成田空港がある千葉県や成田市などの地方からは、決定の前に協議があってしかるべきと、反発があるようだ。
同様の構図は、20年のオリンピック広島・長崎共同開催を巡る広島県と広島市の関係においても重なるようだ。広島県知事が、「事前に話がなかった」と反発しているのである。
仕事柄、事前に話をしておくことの重要性は分かるつもりだが、何をするにしてもステークホルダーとの協議が前提、というのは行き過ぎじゃないかと思う。それぞれのプレイヤーの迅速な意思決定が、周囲によって阻害されるべきではない。
地方の都合によって、全体的な戦略に悪影響がもたらされるべきではない、という意見は、地方公務員として誤ったものだろうか。「全体の奉仕者」とは何だろうか、とあらためて地方で思う次第である。
posted by みわごろ at 13:09 | Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月24日

どうにかなる日々

今日の日経新聞で「おおっ」と目を留めてしまったのですが、安野モヨコ氏が復活されるみたいですね。見事な広告でした。
感覚レベルの話になるけど、この人の時代を読む力はすごいと思う。『ハッピーマニア』に『働きマン』、どちらも恋愛や仕事の中で自己実現していこう、という時代の流れに沿ったものだったように感じた。
さてさて、これからもそういった作品を見せてもらえるかな。『働きマン』の続き出して下さーい。

久しぶりに職場に出ると、疲れが酷い。単に旅行疲れが出てるだけかな。
東京旅行は色々と実り多い旅になったので、書きたいことはたくさんあるんだけど、果たして書けるかなあ。
とりあえず流れだけ書きます。

19日 お仕事でお祭りに、約束してたテレビ局アナは来ず
    宮崎発羽田着、東京は台東区南千住へ
    ガード下の場末の酒場で、おっちゃんたちに交じって飲む

20日 ゴーギャン展、年齢層高過ぎ
    飯田橋神楽坂通りで昼ご飯探してうろうろ
    銀座R25ビルで就職shop見学(開いておらず)
    国会議事堂、警備厳重過ぎ
    渋谷『勉強カフェ』見学、社長から話を聞く
    渋谷『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』参加
    居酒屋で定食を頼む

21日 秋葉原見学、色々と衝撃
    品川でつけ麺、大満足
    o先輩と合流、原美術館へ
    学会帰りのSさんと、有楽町で会いましょう
    京都で働く心理士さんも含め、韓国プルコギうまい

22日 浅草見学、人多すぎ
    江戸東京博物館、見応えあり過ぎ
    穴子丼
    銀座の999.9に立寄り、眼鏡の試着
    白銀台の結婚式場へ(既にヘトヘト)

23日 大叔父・大叔母に会うため、お花を買って藤沢市片瀬山へ
    『鎌倉山』という鉄板焼屋さんで高級料理
    一駅寝過ごす
    羽田から宮崎へ、隣の女性が素敵な方でやや緊張
    宮崎市で如月雨水さんと晩ご飯
    へろへろと実家へ

中身の濃い旅だったけど、旅行は3日くらいあればいいかなと思った旅でもありました。4日目からだいぶ疲れを感じちゃった。
ダイアログ・イン・ザ・ダーク等、書きたいことはあるので、また書きます。
    
posted by みわごろ at 22:39 | Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月20日

みんなの願いは同時には叶わない

障害者自立支援法廃止ですか。
政権交代による当然の流れとはいえ、大きな出来事です。とうとう来たか、という感じ。

障害者自立支援法は、これまで大変評判の悪い法律でした。
特に言われたのが、

・応能負担(利用者の能力や稼ぎによってサービスの負担料が変わる)
  ↓
・応益負担(利用者が利用した分に応じてサービスの負担料が変わる)

の変化による、重度者の負担増でした。
障がいが重度であるほどサービスが必要になるわけですから、自立支援法前は、サービスによる負担がほとんどなく障害年金で生活できていた人が、自立支援法により負担が急激に増え、生活が成り立たなくなってしまうのです。
生存権に反する憲法違反だ、ということで訴訟が起きているのをご存知の方もいるかと思います。

もちろんそんな事態を野放しにしたら問題ですから、自立支援法の「利用者は原則1割負担」を理念として残しつつも、所得に応じてその負担を減免したりする措置がとられました。
厚労省によれば、2度の軽減措置により、実質負担は3%になっていました。

前の国会では、「応益負担」廃止に向けた改正案も提出されましたが、内閣解散により廃案になっていました。
今回の法廃止により、また改めて「応能負担」に転換することでしょう。

当事者にとって、今回の法廃止は期待の大きいところだろうと思います。負担が少なくなることは確実でしょうから。

当事者にとってはありがたいことだろうとは思います。だけれども一方で、私としては「利用者の負担が減った分を、どうやって穴埋めするんだろう」というところが気になってしまいます。

今、日本をとりまく一番大きな流れは、少子高齢化だろうと思っています。
働く人が少なくなり高齢者が増えることで、経済活動が縮小する一方で年金や医療費の負担は増大し続ける一方です。これは既定路線です。
年金だけとってみれば、現在20歳の人は現在60歳の人に比べ、3倍の保険料負担が必要と言われています。この倍率はこれからも増え続ける一方であり、また負担増は年金だけに限りません。
今の制度を維持するならば、給与は少なくなり、負担は増えるばかり。金銭的な面だけ見れば、これから生まれてくる子どもはかわいそうだよな、と思ったりもします。

そういう流れを何とかしようということで、例えば後期高齢者医療制度や、障害者自立支援法は生まれたのだろうと、個人的には理解しています。

今回の廃案により、負担増への流れは加速することになると思います。
応益負担から応能負担になることによって、稼ぐほど福祉サービス負担は重くなる訳ですから、働くことへのインセンティブは低まってしまいます。
加えて、行政として障がいの範囲や、求められるサービスの範囲拡大へのニーズにも対応していく必要があります。
事業の組み替え等、対応の方法はあるでしょうが、負担や借金は増える一方であるように感じます。

こういうことを書くと、本当に公務員になってしまったなと思ってしまいます。
制度とかお金とかのことばかり言っていないで、障がいのある方個々の生活をしっかり見据え、当事者の目線から考え発言すべきだ、と言いたい方もいらっしゃるだろうと思います。

それに対しては、すみません、と言うことしか私にはできないです。
ただ、お金は限られるということを前提にすれば、全員の願いが一緒に叶うことはありません。誰かの願いが叶う頃、誰かが泣くことは避けられないと思うのです。
少なくとも、今後ほとんどの世帯が生活水準を落とすことにはなるだろうと思います。

福祉はどうあるべきか、改めて考えなければならないなと思います。
上から目線じゃないかと思われた方、すみません。

ーーーーー

明日はゴーギャン展に行こうっと。
posted by みわごろ at 00:09 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月15日

未来はいつも不確かで

シルバーウィーク直前。
東京に行くことは決まってるけど、体調がいまいちなのもあって何の予定も立ててない。体調悪いと、レジャーもおっくうになるから悪循環ですな。
とりあえず、お世話になった大叔父・大叔母のところと、前から行ってみたかったDialog in the darkには行くつもり。
あとはゆっくり美術館巡りでもしようかな。

twitterを初めてそれなりになるが、少しずつ楽しみ方が分かってきた。フォローした人のその時々のことがダイナミックに反映されるし、基本的にフォローした人のみを追いかけるから、得られる情報が整理されていてよい。mixiと2chの中間みたいなものかな。
フォローも、mixiのマイミクよりよっぽど気を遣わずにできるからいいね。
細田守氏(「時をかける少女」「サマーウォーズ」の人)や日本橋ヨヲコ氏(「プラスチック解体高校」の人。分からんよね)がいたりしたのは笑った。オバマ大統領やオノ・ヨーコなんていう著名人を追いかけられるのもいいね。

亀井氏が郵政・金融大臣になるそうだが、それに伴って「日本株は売り」みたいな情報が流れてる。一方でジム・ロジャーズも「金融危機はまだ収束してない。これから通貨危機がおこるかもよ」と言ってたりする。そんなこんな中で、自分はどう立ち回るか。難しいところです。

本県に昭和シェルの大規模太陽電池工場ができるのは、基本的には喜ばしいことだと思う。雇用が800人も生まれるそうだし。
ただ、太陽電池って、言うほど将来性あるのかな。試算では、07年度から5年間で市場は3.9倍になるそうだけど、それって金融危機の影響を考慮してないんじゃないの。現に欧州での売り上げは以前より縮小しているみたいだし。

そうは言いながら、スマートグリッドと発電拠点の分散化という変化は、パラダイムシフトにあたるような印象を持った。新聞で追った程度の知識だから笑われるかもしれないけど、変化の大きい面白い分野なのだろうなと思う。

一方で、『環境』というキーワードで、太陽電池の需要が伸び続けるかどうかは微妙じゃないかという気がしてます。各国で政策に環境対策が位置づけられてはいるけれど、言わば流行に乗った需要であって、実体的な底堅い需要とは言えないんじゃないだろうか。
例えば、高成長を期待されエネルギーや資源が必要とされている中国で、高い発電効率は求められても、太陽電池は必ずしも求められないんじゃないだろうか。衣食住のある程度足りている先進国はともかく、衣食住が満ち足りることをまずは目指す新興国において、『環境に良い』というフレーズはそこまで魅力ではないと思うのです。

少なくとも、日本の政策においては環境対策は今の与党ほど優先順位を
高くする必要はないでしょ。環境分野メーカーの競争力を高めることは大事ですが、それよりも少子化対策で内需を伸ばし、将来の労働力を増やす方がより重要だと思う。
子ども一人当たり一月2万8千円もらえるとしても、一方でco225%削減に向けて年間平均数十万円の負担を家計に求められるのでは、何が何やら・・。

さてさて、どうなることやらですね。あんまり楽観的に思えないのが悲しいところです。
posted by みわごろ at 23:36 | Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月03日

時には9月に雨が降る

プリンスの名曲に、スノウ・イン・エイプリルという曲がありますね。
今は残念ながら、そんなロマンチックな状況じゃないです。

ただ今、大雨のため電車で足止め中。20:45に発車したのに、どういうこっちゃ。
こういう時に限って、最近手元に持ってる専門書を持ってきてない。今日ちょっと大きな仕事があって、バタバタだったからだ。
新聞も大体読んでしまってるし、雨に濡れて読む気もしない。
23:00までには帰りたいけど、それも無理そう。
何をしろと言うんだ。
久々にtwitterでもいじるか。あるいはこの間買った『みやざきデートナビ』でも読むか。恥ずかしいか。

こういう時に、周囲の人と雑談できるとよいかもしれないけど、疲れてるほど誰とも話をしたくなくなるほうなので、別にいいや。

よしなしごとを、箇条書きで書こうと思います。

テレビやラジオに出る、知事に会う、最初からそうだけど何の喜びも感動もないね。
人からすれば話しかけるタネにはなるかもしれど、こっちからネタにしようとは思わない。
あっ、今してるか。

民主党による政治って、裁判員制度みたいなもんかなって最近思うようになった。
野党ゆえに、政策形成や予算策定のノウハウがほとんどない状況から政治を作り上げていく。専門家の手にあったプロセスに、素人感覚が入るわけだ。
ものすごい人的金銭的時間的コストがかかるだろうが、政治が身近になる点はあるかもしれない。
そこに官僚が介入すると台無しだけど。

選挙前から、『官僚たちの夏』という、高度成長期万歳、通産省官僚はよくやった、という感じのドラマをやっていたけど、反民主党プロパガンダかなと思いながら冷ややかに見ていた。お得意のマスコミ操作があったのかなって。
今時、中央政府主導の政策で産業的な成功を収めるって、まずないでしょ。地方にしてもそれは同じで、どれだけのお金が地域活性化の目的に費やされ、どういう成果があったか、精査したいもんだ。

農業なんかを見ると、補助金やJAを頼っている所よりも、自分達の力だけでやっている所のほうがうまくいってるみたいだ。
生活向上のためには、政治に期待しないで、自分達でどうにかしないと、という認識が重要なのだろう。
賃金が低いからどうにかしろ、ではなく、満足のいく賃金を稼ぐだけの価値を生み出すためにどうするか。
その中で、必要とされる政策は見えてくるんじゃないだろうか。ボトムアップ型の政策形成。
posted by みわごろ at 22:56 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月31日

私たちの望むものは

選挙でしたね。日本の歴史に残る選挙だろうと思います。

ポリティカルコンパス
filler.png

ややリベラル右派らしいです。
上のサイト、項目が今風というか、今回の選挙の争点になっている内容なのが面白いですね。

公務員だというのに、政治あるいは選挙というのは苦手です。
自分の仕事は、実利(定義が難しいのですが)に基づいて動くべきだと思っています。一方で政治というのは、実利云々以前に情緒性であったり感情によって動くことが多く、個人的にはそのへんどうなんだろうと思います。
例えば選挙においては、見た目や好き嫌いの印象は大きく影響するだろうし、子ども手当なんかも、ニーズは高いでしょうが、有権者は投資効果や将来負担まで詳細に吟味した上で選ぶわけではないと思うのです。

小渕優子氏は今回大きなお腹を抱えて選挙活動をがんばっていて、その姿を見ると応援したくなりますが、その気持ちのままに彼女に投票するのが正しい判断だとは必ずしも言えません。

もちろん、私自身も絶対の自信を持った妥当な判断が下せる訳ではありません。
車を買う時に、第一印象で決めるか、カタログを隅々まで見て決めるか、実際に乗ってみて決めるか。その辺りの判断の方法は個々人の好みであり、どれが正しいなどとは言えないと思うのです。
判断の正しさは、買ってしばらく乗ってみた後でしか分かりません。

ただ、一票の権利とその意味を、我々は認識すべきだと思います。
株式資本主義において、企業は経営者のものではなく、株主のものであるように、利益も損失も、被るのは選ばれた人ではなく、我々でしかありません。

どんなに候補者や政策を吟味した人でも、投票日当日ノリで投票した人でも同じ一票であり、偉い人でも執行猶予付きの人でも、社会的評価に関わらず同じ一票です。
労組団体や経済連、医師会等のロビイストの影響も含めて、そのあたりが民主主義の面白いところであり、限界でもあるんだろうなと思います。

支離滅裂ですね。すみません。

個人的には、大久保利通とか橋本龍太郎とかの「政策通だけど嫌われ者」みたいなポジションの人を応援したくなります(したくなる、という時点でものすごいバイアス)。
人格や素行に関わらず、妥当なことを言っている人が選ばれるといいな。
評判や背景に重きを置く日本の風土、民主主義に真っ向から反逆してる気がします。


私たちの望むものは(岡林信康 はっぴいえんど)
posted by みわごろ at 01:28 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月22日

Rough & Ready

2ヶ月くらい前から体調が良くなかったんですが、復調しつつあります。
今日は久々の宮崎市泊まり。明日にはまた実家に戻るけどね。
なかなか返事しなかったりで、周りの皆さん、ご迷惑をおかけしてますm(._.)m

青森県や大分県が広報に使い始めたそうだし、流行ってるみたいなので、twitterを利用してみたんだけど、何だろねこれ。
mixiをめちゃくちゃ簡素化したようなの。
ちょっとひとり言言いたくなったり、仲間内で愚痴やどうでもいいことを話すにはいいかもね。
自分としては、これからどうしていったらいいか、ちょっと分からない。
広報効果ってあるのかしら。

憧れの1人暮らしで隣人に恋した
何となしにこういうの読み始めると、止まらんね。

バイト先でロマサガ女と出会った
ロマサガ3・・世代だ。どっちかというと、俺は2の方が好きだけど。武装商船団とかトーマスとか好きでした。

絵が描きたい。宮崎市でmacでのお絵描きやデザインを教えてくれるとこないじゃろうか・・。
posted by みわごろ at 01:17 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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